Skip to main content
お知らせ

光加速矯正装置(PBM)とは?マウスピース矯正の期間短縮・痛み・費用を解説

マウスピース矯正は「目立ちにくい」一方で、「治療期間が長いのでは」という不安を持たれる方が少なくありません。光加速矯正装置(PBM)は、近赤外線の光で歯の動きをサポートし、矯正の期間短縮を目指す装置です。当院では、通常7〜10日かかるアライナー(マウスピース)の交換間隔を、最短3日まで短縮できるよう運用しています。本記事では、その仕組み・効果・痛みへの影響・費用、そして当院での使い方をわかりやすく解説します。

監修:西川 徹|マウスピース矯正・外科矯正を専門に行う歯科医師

光加速矯正装置(PBM)とは

光加速矯正装置(PBM)は、近赤外線という光を口元に照射し、歯の周囲の組織にはたらきかけることで、歯が動きやすい状態をつくる装置です。PBMは「Photo Bio Modulation(フォトバイオモジュレーション=光生体調節)」の略で、光のエネルギーを利用して体の細胞の活動を高める考え方を指します。

矯正治療では、歯を支える骨(歯槽骨)が少しずつ作り替えられることで歯が動いていきます。PBMはこの骨の代謝そのものにアプローチするため、強い力に頼らずに歯の移動を後押しできる点が特徴です。

PBMで歯が動きやすくなる仕組み(原理)

PBMの光がどのように歯の動きを助けるのか、流れで見ていきましょう。

装置から出る近赤外線が、歯が埋まっている歯ぐきの奥の歯槽骨(しそうこつ)まで届く
歯槽骨を構成する細胞内のミトコンドリアに光が作用する
細胞の代謝(活動)が高まり、骨の作り替えがスムーズになる
無理な力をかけなくても、歯が動きやすくなる
ここがポイント

強い力をかけずに歯を動かせるということは、歯や周囲の組織(骨・歯ぐき)への負担を抑えられるということでもあります。さらに治療期間そのものが短くなることで、歯や歯根が矯正の力にさらされる時間も短くなり、組織へのダメージの軽減にもつながると考えられます。

マウスピース矯正の期間はどれくらい短くなる?

マウスピース矯正は、一定期間ごとにアライナーを次の段階のものへ交換しながら歯を動かしていきます。通常はこの交換間隔が7〜10日に1枚が目安ですが、PBMを併用することで、当院では最短3日に1枚のペースまで交換間隔を縮められる場合があります。交換のペースが上がるぶん、全体の治療期間の短縮が期待できます。

期間短縮のイメージ(一例)

通常 約3年PBM併用 約1年半

※あくまで一例です。短縮できる期間は歯並びの状態や治療計画によって個人差があり、すべての方が同じ結果になるわけではありません。

矯正中の「痛み」への影響

「マウスピース矯正は痛くないの?」というご質問は、非常に多くいただきます。アライナーを交換した直後は歯に力がかかるため、締めつけ感や違和感が出ることがあります。

PBMは骨の代謝を高め、強い力に頼らずに歯を動かすことを助けるため、こうした矯正中の痛みの軽減が期待できるのもメリットの一つです。当院では、痛みが出やすい時期には照射を1日2回に増やしていただくことで、不快感をやわらげる対応をご案内しています。

当院の考え方

PBMを使ういちばんの目的は、「矯正期間」という負担のある時間そのものを短くすることです。そして、それに付随して痛みの軽減というメリットも得られることで、矯正治療にともなう負担を全体として軽くすることを目指しています。

なぜPBMは「マウスピース矯正」と相性が良いのか

PBMの作用は、実はワイヤー矯正であっても問題なくはたらきます。それでも当院がPBMをマウスピース矯正と組み合わせることを重視しているのには、通院の負担という明確な理由があります。

マウスピース矯正は、次の段階のアライナーをご自宅で患者さんご自身が交換して治療を進められます。そのため、交換ペースを上げても通院の回数は変わりません。一方ワイヤー矯正は、歯の動きの調整をクリニックでしか行えないため、ペースを上げようとすると調整のための通院間隔が短くなってしまいます。せっかく治療期間が短くなっても、頻繁な通院という別の負担が増えてしまうのです。

マウスピース矯正 + PBM
ワイヤー矯正 + PBM
交換は自宅で自分で進められる
調整はクリニックでのみ
ペースを上げても通院回数は変わらない
ペースを上げると通院が頻回になりやすい
期間短縮のメリットをそのまま活かせる
通院負担が増え、メリットが相殺されやすい

つまり、「自宅で進められるマウスピース矯正」と「期間を縮めるPBM」の組み合わせは、通院の負担を増やさずに治療期間だけを短くできる、理にかなった組み合わせなのです。

こんな方に向いています

  • マウスピース矯正を、できるだけ早く終わらせたい方
  • 矯正中の痛み・違和感が心配な方
  • 外科手術を伴わない、マウスピース矯正単独での治療を考えている方
  • 両顎手術後の矯正期間を短くしたい方
  • 仕事や学業で頻繁な通院が難しい方・遠方にお住まいの方

PBMは「歯を動きやすくする」装置のため、マウスピース矯正単独でも両顎手術後の矯正でも、どちらにもご使用いただけます。

当院での光加速矯正装置(PBM)の使い方

使い方はシンプル

ご自宅で1日1回、約8分、装置を口元に当てて光を照射していただくだけです。痛みが出やすい時期には1日2回に増やしていただくことで、痛みの軽減につなげられます。特別な手間はかからず、毎日の習慣として無理なく続けられます。

費用について

PBMは矯正費用とは別に、月額1万円程度(自由診療・別途費用)でご利用いただけます。たとえば本来3年かかる治療が18ヶ月程度まで短縮できた場合、月々1万円程度のご負担で1年以上の矯正期間を短くできる計算になります。「期間という負担」を費用で軽くする、という考え方です。

※費用・短縮できる期間は症例により異なります。詳しくは診察時にご説明します。

通院の負担を増やさない仕組み

当院のマウスピース矯正では、通常の通院は3〜4ヶ月に1度です。「その間に何かあったらどうしよう」という不安に対しては、患者さん専用のLINEで、いつでもこまめにご連絡いただける体制を整えています。遠方などで通院の負担が大きい方には、Zoomでの定期検診も行い、来院の間隔があいても不安や管理不足が生じないようカバーしています。

そして3〜4ヶ月に1度のご来院時には、あえて1時間という時間をしっかり確保します。口腔内写真やレントゲンで経過を記録し、初診時からの変化を一緒に見比べていただくことで、これまでの努力を実感し、前向きに治療を続けていただけるようにしています。

当院のマウスピース矯正について詳しく見る

よくある質問(FAQ)

PBMを使うと、本当に矯正が早く終わりますか?

アライナーの交換ペースを上げられるため、治療期間の短縮が期待できます。ただし短縮できる期間には個人差があり、すべての方が同じ結果になるわけではありません。

痛みはありますか?

アライナー交換直後は締めつけ感が出ることがありますが、PBMは強い力に頼らず歯を動かすことを助けるため、痛みの軽減が期待できます。痛みが強い時期は照射を1日2回に増やすことで対応します。

マウスピース矯正単独でも使えますか?

はい。PBMは歯を動きやすくする装置のため、外科手術を伴わないマウスピース矯正単独でも、両顎手術後の矯正でもご使用いただけます。

ワイヤー矯正でも使えますか?

作用自体ははたらきますが、ワイヤー矯正は調整のための通院が頻回になりやすく、期間短縮のメリットを活かしきれない場合があります。当院では、通院負担を増やさずに進められるマウスピース矯正との併用をおすすめしています。

費用はどのくらいですか?

矯正費用とは別に、月額1万円程度(自由診療・別途費用)です。短縮できる期間や費用は症例により異なりますので、詳しくは診察時にご説明します。

矯正期間を短くしたい方へ

「自分の歯並びでもPBMで期間を短くできる?」など、まずはお気軽にLINEでご相談ください。

無料オンライン相談はこちら(LINE)

※ 本記事は光加速矯正装置(PBM)に関する一般的な情報を解説したものです。記載の治療期間・効果・費用は症例による個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。マウスピース矯正および光加速矯正装置の使用は自由診療であり、別途費用がかかります。矯正治療には、装置装着時の違和感・痛み、むし歯・歯周病リスク、歯根吸収、後戻り等のリスク・副作用をともなう場合があります。詳しくは診察時にご説明します。